私たちがiCloudに保存したデータはAppleのクラウド上に暗号化した状態で保管され、Appleがその鍵をデータセンターに保管しています。ですのでAppleIDにきちんとサインインさえできれば、パスワードを忘れてもAppleが暗号化したデータにアクセスできる状態にしてくれます。

ですがAppleが鍵を持っているということは情報漏洩が起きた時私たちのデータが守られない可能性もあります。そこで情報漏洩への対策として「高度なデータ保護」を有効にすることができます。
「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「高度なデータ保護」

高度なデータ保護をオンにすると、暗号化したデータを自分の端末でしか復号（使えるようにする事）できなくなります。この場合Appleのクラウドが情報漏洩しても、自分のデータは暗号化されたままですので安全という訳です。

ただし、自分の端末でしか復号できないということはパスワードを忘れたりするとAppleでもどうにもできないという事です。アクセスできなくなった場合の復旧用連絡先を登録したり、復旧用キー（長い文字列）を必ず設定して用意しましょう。なお、一度高度なデータ保護を有効にした後でまた無効にすることもできます。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph584ea27f5/17.0/ios/17.0

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